小さいふ。


クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」(4)

栃木レザーのスタッフの方が大切にされている「ひと手間を惜しまないこと」には後々に分かる意味があります。

皮の生地を痛めないためにあえて手間のかかる方法を選び、作業に伴うマイナス面もコントロールしていくことが自分たちの技術と腕だといいます。

「変わらずにサボらずに”当たり前の事を当たり前に”行っていくこと」

手抜きをしない。仕上がりに賭ける変わらない姿勢とポリシーを持つことが品質の高い製品を生むための秘訣なのだと感じました。

栃木レザーのコシのある革にするために、一般的な方法であるタイコを使わずに、5倍の時間をかけて、5段階の濃度の石灰乳を入れたピット槽に順番につけていきます。こうして脱毛がしやすくなり、不要な脂肪を分解しコラーゲン繊維がほぐれます。

うちは厚みのある皮が多いのでピットを使って一番奥の槽から1日1ピットづつつけていき5日かけて脱毛をします。通常一般的なタンナーはタイコを使うので1日あればできる。なんで5日もかけるのか?」

「皮は繊維でできてます。洗濯のときもつけ置きがあるようにできるだけ皮に負担がかからないようにするために、こういうやり方をしています。もちろんドラムが悪いとはいいません。ただうちは時間をかけて手間を掛けてでもこのやりかたをしています。このやり方は様々なタンナーを見てきても世界でほとんどない。」

「タイコは綺麗に汚れが落ちやすいなど利点もあります。逆にピットは生地は痛まないけど汚れが落ちにくい、綺麗に取りにくいということがありますが、それをコントロールするのがうちの技術であったり腕だと思ってます。タイコにするのは簡単だけど、やりにくくて時間もかかるけど皮に余計な傷や負担を与えないためにこのやり方をやっています。結果、わが社独特のコシのある革に繋がって行きます。」

脱毛した皮を今度は機械に通して余分な脂肪や汚れなど取り除きます。一部の皮はここで厚みを調整します。その後、タイコで石灰を取り除き中和させる脱灰と酵解をします。 

「栃木レザーの革はナチュラルにこだわっております。銀面に化粧のような加工を殆ど施しません。素上げな仕上がりになります。
ですが、この仕上げは生地のヨシワルシがはっきりでます。少しでもいい雰囲気に仕上がるように沢山の選別を行います。生の状態、ヌメ革になった後、更に染色前に傷の状態、シミの状態などを見ての色分けなど、職人の目、経験によるひと手間が仕上がりにしっかり違いが出てきます。

地味で、工程には紹介されない作業ですが、栃木レザーの革には欠かせない事です。」


クアトロガッツスタッフの感想

「訪れたのがはい冬の2月でしたが扉は開いていて半分野外のため、冬は寒く夏は暑いことがうかがえました。扱っている革の原皮を見て、思った以上にずっしりと重いことを知りました。鞣し終えた革が乾燥のためにずらっと並んでいる光景には圧倒されました。」

クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」


革業界のドンがクアトロガッツに来た!
栃木レザー
「わかる。ハシモト会長かく語りき」
商売とは、人間とは、人生とは、「革っちゅうもんはなぁ、、、。」から始まる、人生談義。