小さいふ。


クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」(5)

鞣す前の状態を「皮」といい鞣した後の状態を「革」といいます。
革に鞣(なめ)すのは、そのままでは腐ってしまったり固くなってしまう「皮」を耐久性のある「革」に変えていく作業のことです。
「革命」「変革」に革の漢字が含まれているのは新たに変るということ意味合いからです。

皮を再利用するために乾かしたり、噛んで唾液で鞣したり、煙で燻製にしたりと様々な方法が行われてきましたが、古代ギリシャ人やネイティブアメリカンは植物の樹液から採ったタンニン(渋成分)で鞣すようになります。

そのタンニン鞣しに代わって1858年以降、数倍のスピードで鞣すことができる化学薬品によるクロム鞣しがドイツで考案され主流となりました。
しかし昨今は環境問題の関心の高まりもあり、自然なタンニン鞣しが見直されるようになりつつあります。栃木レザーは昔ながら植物性のタンニン鞣しにこだわっています。

タンニン鞣しとは、皮を植物タンニンの入ったピット槽に漬け込み、鞣しあげる工程です。

日本で類をもない規模のピット槽が栃木レザーにはあります。ここで前の過程できれいにされた肌色の革が薄いタンニン槽から濃いタンニン槽へと順番につけこまれ、鞣されていきます。

革の鞣しでは太鼓と呼ばれるドラムに入れて回転させて鞣す方法がよく用いられますが、太鼓を用いずにタンニンの槽にじっくり時間をかけ漬け込んで鞣す「ピット鞣し」をすることでしっかりした繊維のあるコシのある革に仕上がります。そのコシが栃木レザーの特徴でもあります。

栃木レザーのタンニン槽はブラジルのミモザという質の高いタンニン樹液を使用しています。栃木レザーの品質はまさにここにあります。ここで「皮」から「革」へ変化します。

「ピット槽が150位あります。
一ヶ月かけて鞣しをしています。
順番に濃度の違うタンニン槽を移動して
最後タンニンを洗って出し、お湯と酸でタンニンを止めてあげます。

これはタンニンの粉です。樫のタンニン、チェストナット、オークのタンニン。それぞれ色が違う。これが皮に入ると赤くなったり、黄色いオーク色になったり変化していく。焼けたような色の革をつくるには、チェストナットを使って鞣しをしていく。」

「実際、鞣されている最中の革は湯船に浸かっています。しかも、長風呂です。その証拠にタンニン槽という風呂から上がった革からは、湯気が出てるんですよ。タンニン槽から出てきた、鞣されホヤホヤの革達。タンニン液がたれてます。濡れてますがこの時点でも固さはあるんです。」


クアトロガッツスタッフの感想

「タンニン槽が一番印象に残りました。カタログなどを見て時間がかかるのは知っていましたが、実際に見て濃度の違うタンニン槽を移動すること、タンニンを薄くなったのを足したり、気温など色んな条件の中で維持してることを知りました。
実際に革を作っている三柴さんから「方法は色々あるけど、うちは一貫してこのやり方です」というこだわりを沢山聞けたことが貴重だった。
自分自身が仕事の製作中に気になっていた、栃木レザーの革に傷があることの意味がわかり「なるほど」となりました。」

クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」
革業界のドンがクアトロガッツに来た!
栃木レザー
「わかる。ハシモト会長かく語りき」
商売とは、人間とは、人生とは、「革っちゅうもんはなぁ、、、。」から始まる、人生談義。